※本記事は、ディベート形式で会話を展開することで議題についての知識を深めることを目的としており、本来のディベートとは異なる部分があります。予めご了承下さい。
【こんな方におススメの記事です】 〇子どもの食事について悩んでいる 〇ファーストフードって安全なの? 〇ファーストフードについて賛成派と反対派の両方の意見を知りたい
【この記事のPOINT✅】 ✅ファーストフードの利点は圧倒的な手軽さ! ✅懸念すべきは塩分量と食品添加物 ✅フライドポテトの塩分量は0.8g(Mサイズ) ✅フライドポテトには酸性ピロリン酸ナトリウムが含まれている ✅日本のマクドナルドは食品添加物について公表していない ✅日本の食品添加物はADIに基づいている
パパ「今回は、子どもにファーストフードを与えることの是非について話し合いたいと思います」
おじさん「ディベートのやり方については、こちらを参照してね」
ママ「私は賛成派」
「僕は反対派」
「制限時間は5分とします」
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「まず、子どもの定義から明確にするけれど、いわゆる花ちゃんみたいな幼児期から小学生低学年くらいまでの子を示すってことでいいかしら」
「そうだね。それ以上大きくなれば、友達との付き合いでファーストフードに行くこともあるだろうし、自分の判断ではなく、親の判断に依存する時期に限定した話で良いと思うよ」
「私が賛成なのは、やっぱり圧倒的な手軽さにあるわ。時間がかからずにすぐ食べられるのは、お腹が空いてぐずってしまう小さな子どもには助かるものだもの」
「僕が反対なのは、ファーストフードで摂取してしまう塩分量や食品添加物の多さを懸念するからかな」
「塩分量、食品添加物というのは確かに気にする必要はあるけれど、毎日、毎食食べるわけではないのだから、全く食べさせてはいけないというわけではないと思うわ」
「ちなみに、花ちゃんくらいの子が1日に接種していい塩分量は知ってる?」
「3gくらいよね」
「そう。一般的なフライドポテトMサイズの塩分量は0.8g程度、チキンナゲットも一緒に食べるとしたら、1.3g程度。これだけで、2g以上の塩分を一食で摂取することになる。花ちゃんくらいの年齢だと、1日の摂取量は3g程度だから、もう殆ど塩分が接種できなくなってしまうよ」
「そもそも、塩分はそこまで徹底して意識すべきものなのかしら」
「するべきだと思うよ。子どもの頃から塩辛いものに慣れてしまうと、大きくなったときもその食生活が変えられず、高血圧に繋がる可能性があるからね」
「継続的に毎日塩分が高いものを食べるならともかく、1ヶ月に数回程度の濃い味で、そこまで血圧に影響するとは思えないけれど…」
「小さい子どもなら濃い味以外に食べなくなってしまうという可能性もあるね。花ちゃんが白ご飯をふりかけをかけないと食べなくなってしまったと、ずっと前に言っていたじゃないか」
「それは、卵が先か鶏が先か理論だと思うわ。濃い味に慣れてしまったからお米を食べなくなったわけではなくて、ある日突然食べてくれなくなってしまったから、ふりかけを使って食べてもらおうと努力するのよ」
「ふむ」
「全く塩分を使わずに食べてもらうのは確かにもう無理だけれど、過剰な塩分のものを家に置いておかなければ、子どもも食べるのを諦めると思うわ。そうすれば、子どもが塩辛いものに慣れてしまうとという状況は避けられるんじゃないかしら」
「それなら、添加物の観点からはどうだろう。食品添加物は食を豊かにする一方で、摂りすぎると危険もあるんだ。それがファーストフードには多く含まれていると言われているよ」
「結局はそれも、過剰に接種すれば、という話じゃない。それとも、体に蓄積されて、将来的に害がある危険性があるものが含まれているのかしら」
「例えばフライドポテトには、酸性ピロリン酸ナトリウムという添加物が含まれているんだ。これは食品の色をよくして、変色しないようにするために使われる添加物なんだけれど、長い期間摂取することで、腎石灰症を発症する恐れがあると言われているんだ」
「食品添加物はよく話題になるから、私も調べたことがあるけど、例えばマクドナルドは、公式で食品添加物の内容について公表していないわよね。公式が説明しているのは、必要最低限だけ使っているということ。ビーフに関しては、一切使用していないと説明しているわ」
「日本のマクドナルドは食品添加物について公表してないけど、アメリカのマクドナルドは公表しているよ」
「日本とアメリカで、同じ食品添加物を使っているかどうかはわからないわね。それに、食品添加物として何が含まれていようと、一日摂取できる量を十分に下回る量しか使用できないというのが法律で決められていたはずよ」
「だけど、ラットを使った研究では害があることが証明されているよ」
「例えば、食品添加物だけをずっと与え続けて、極端な話、1㎏摂取すれば、病気になる可能性もあると思うわ。日本では、ADI(Acceptable Daily Intake)って言って、人がその食品を一生食べつづけても健康に悪影響がないと考えられる一日の摂取量を超えないように、食品添加物の使用基準を設定しているのよ」
「はい、終了です!それではジャッジに移ります!」
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「じゃあ、まずは花ちゃんからジャッジしてもらおうかな。花ちゃんは、ママとジッジ、どっちの意見が良いかな」
「ママ!」
「ありがとう、花ちゃん」
「俺もママかなぁ。塩分の話までは義伯父さんの意見に納得していたんだけど、食品添加物の話で、ママがだいぶ追い上げたかな。食品添加物の話は、ママの方が説得力があったよ」
「思いのほか食品添加物の知識が深くて驚いたよ」
「前に結構調べたからね。でも、育児は教科書と現実はかなり乖離している部分があるから、こうしたディベートで闘うのは難しいわね。だって全部経験則と結果論になっちゃうもの」
「でも、塩分や添加物の知識を知れたし、俺は勉強になったよ」
「私も。伯父さんありがとう。お疲れ様」
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